ビーチ沿いの砂山を滑る

サンドスキーというと、砂漠などで行なうようなこともありますが、実は静岡でも滑れる場所があるのです。
それが田牛にあり、ビーチ沿いにある山の一部の斜面が砂になっており、ここをソリで滑ることが出来ます。
実際に訪れると、誰かが山に砂をまいたような不自然な光景が広がりますが、実はこれは自然に出来た砂山なのです。

近くまで訪れるには車で行くのが一番手軽であり、竜宮窟との共用の駐車場があります。
近くにはなかなか気づきにくいのですが、砂山に降りるための階段があります。
この場所は海岸に面したところに、すぐ砂山が出来ており、海岸には小さな山があり入り組んでいるので、沖縄やハワイの砂浜とは違う光景になっています。

この砂山の傾斜は30度であり、実際に見てみるとそれ以上に急であるかのように感じるかもしれません。
この砂山の他の斜面は岩になっており、草木も生えており、岩肌がむき出しになっている部分もありますが、一部は穴が空いて洞窟のようになっているので、興味を引かれる人もいるかもしれません。
一部洞窟のようになっているこの穴は、石切場として石を切り出した跡であり、人工的に作られた穴だそうです。

砂山は山の一部にのみ砂がある状態ですが、長さは70m、幅は約100mほどあり、それなりに人がいても、混雑せず窮屈でなく、ソリで滑って楽しめます。
短い距離なので、リフトのような設備はなく、下まで滑っていったら、ソリを抱えて上まで自分で登ります。

サンドスキーをするための準備

・ソリ
サンドスキーで滑るためには、スキー板でなくソリを使用します。
雪山用のソリが利用でき、以前は段ボールも使えましたが捨てていく人が多いので、ソリでしか滑られなくなっています。
手持ちで用意する他に、もしも自分のソリを持っていないなら、近くの民宿で借りることが出来ます。
もちろん借りた場合は、使ったら必ず返却しましょう。
駐車場の向かいのショップでも、レンタルをしています。

・風の弱い日に滑る
砂山なので、風の強い日に行くと、滑られないことはないですが、砂が舞い散って鼻や口に入って大変です。
コンタクトをしていると、目を開けるのも一苦労します。
海岸沿いなのでただでさえ風は強い場合が多いので、ゴーグルなどを持っていった方が砂を気にせずに滑られます。
風の強い日が多く、普段も風が強めの場所なので、やはりゴーグルは持っていくべきです。

・海岸に気をつける
砂山は30度の傾斜ですが、ソリで滑るとさほどスピードは出ません。
しかし無理をするとスピードも出てきますので、砂山の先は海岸であり、砂利の浜は広がっています。
勢いがあまると怪我する恐れもあり、止まれないと海に突っ込む危険もありますので、注意しましょう。