漫画から人気に火がついたJINとは

医療ドラマの中で漫画を原作とした作品は色々とあります。
その中でも人気を博していたのがJINです。
JINは週刊誌で2000年より連載を開始しました。

最初は連載も半年1回にペースでしたが、人気を博したことから10年以上毎週連載されるようになっていきました。
テーマとして現代の医師が、幕末へもしもタイムスリップをしてしまったらどうなってしまうかを考えて描かれていきました。
SF要素が非常に強くなっている医療漫画といってもいいでしょう。

現代から幕末の日本へとタイムスリップしていった脳外科医の南方仁が、幕末で現代のように器具や技術が揃っていない状況で人々を救っていきます。
徐々に仁は、自分の医療技術を幕末で展開していくことによって、歴史を変えてしまうのではないかと不安になってしまいます。
しかし自分の婚約者に似ている花魁を救っていったり、自分と共に患者を救ってきた人々のために培ってきた知識を使っていくのでした。

やがて自分が現代の病院に運び込まれたという真実を知ることになります。
南方仁はタイムスリップをする前に急患として男性の脳の手術を行いますが、それは未来から来た自分自身だったのです。

幕末から現代に戻ってきた時、歴史が色々と変わっていたことを知るのです。
そして愛する人が歴史上に残っていることも知り、安堵の表情を浮かべていくのでした。

原作をモチーフにしたドラマも大ヒットした

医療ドラマとしてはSF要素が強かったですが、放送した際には高視聴率をマークしています。
最終回では25パーセント以上をマークしており、人気の高さを誇っていたことを知ることができます。

全部で2シーズン放送されましたが、第1シーズンを放送した後で、続編を示唆するエンディングとなったことから続編はいつなのかと期待をされ続けていました。
期待され続けた結果、第2シーズンでは全ての放送で視聴率が20パーセントを超える結果となったのです。

原作と比較をしていくと、大きな相違点としては漫画ではヒロインとなっていた人物が、ドラマではオリジナルの人物という形で登場しています。
さらに幕末で登場するキャラクターを加えていき、恋愛要素を大いに盛り込んでいます。

ドラマは仁が現代から幕末へとタイムスリップしていき、様々な歴史上の人物と出会っていきながら現代へ戻る方法を探りつつ幕末で生きていく意志を見せた第1シーズンと、幕末から明治へと変わっていく中で現代へ戻る流れへと進んでいく第2シーズンとなっています。
ドラマは評価が非常に高く、第1シーズンでは国内外でテレビ放送関連の賞を33受賞しました。
海外でも放送される日本のドラマの一つとして、現在も放送をされています。