小説でも人気を博したチームバチスタの栄光

小説でシリーズ化されていたチームバチスタの栄光は、それ以外にもナイチンゲールの沈黙やジェネラルルージュの凱旋、アリアドネの弾丸などがあります。
ドラマや映画化もされており、人気を博すシリーズとなっていきます。

全体を通して医療ドラマでありながらミステリー感覚が融合された、新感覚の医療ミステリードラマとなっています。
登場人物の設定は小説とドラマや映画では変更されており、オリジナルでドラマ用に制作されたキャラクターであったり、独自のストーリーを見せていきます。
原作から変わっている点の多くは、独自路線を作っていくことを目的としています。

変更することによってエンターテイメント性が重視されていくことになり、それぞれのキャラクターが怪しく描写されていきます。
これで視聴者がドラマなどを見ながら犯人探しをじっくりと行えるように配慮しています。

最後まで二転三転していく内容は、緊張感を漂わせていきながら、別の結末へと導いていきます。
平均して視聴率も高く、ドラマは数シリーズに分けて放送されていきました。

特徴的なチームバチスタの面々について

チームバチスタのメンバーは個性的で、ドラマなどを見ていく中でもキャラクターが独特なのを感じます。
大学病院で活躍しているバチスタ手術を専門としている外科チームのことで、成功率は100パーセントを誇っています。

チームバチスタのリーダーである桐生恭一は、自身の失敗であったり反省より手術を論理的に構築していきます。
手術は常に成功しており、周囲を魅了する性格も併せもっています。

そんな桐生と似通っている部分があるのが鳴海涼です。
桐生とかつてはアメリカで外科医を行っていましたが、病理に関心を持って行き病理医へと転進していきます。
独自の術中診断法も確立させていき、診断と治療を区別していくべきという考えを持っています。

助手として垣谷雄次がいますが、医局長を担当しています、胸部大動脈瘤バイパスにおける手術の専門家としても活躍しますが、相手に威圧感を与えていくタイプとして嫌われる部分もありました。
もう一人の助手として酒井利樹がいますが、チームに対して自ら志願して加入することとなります。
以前に彼が執刀していた患者が外来送りとなってしまい、田口に対しても因縁を持っています。

血気盛んではありますが、自尊心が非常に高いです。
桐生に敬服していますが垣谷のことを軽視しているのが特徴的です。

その他にも麻酔科医として登場する氷室貢一郎や臨床工学技士で最年長の羽場貴之、看護師の大友直美や星野響子といったキャラクターがドラマを盛り上げていきます。
ドラマと小説を比較しながら、じっくりと内容を楽しんでみるのもいいでしょう。