医療に携わる者は日々勉強である、と私は思っていますから、今でも毎日のようにいろいろな本を読んでいます。
基本的には医療に関わる本が多いですし、医師たちの名言を読んでは心に刻みつけています。
ここでは私が感銘を受けた医師たちの心に響いた名言をいくつかご紹介したいと思います。
医療だけでなくさまざまな場面に活かせる言葉もあるかもしれません。

石川恭三の言葉

石川恭三は臨床循環器病学の権威として知られる医師で、杏林大学医学部名誉教授としても有名です。
これまで医療に関する数多くの著作を発表しており、医師たちに与えた影響は多大なものがあります。

そんな石川先生の言葉にこういうものがあります。
「自分で自分の人生を暗くしてはいけない。物事を良い方に考える癖をつけることです」

私が医療について悩んでいたとき、この言葉に胸を打たれました。
当時の私は何でも悪い方にばかり考えてしまっていましたし、いつも暗い顔をしていた気がします。
しかし、この言葉を聞いて気づかされました。
いわゆるポジティブシンキングのススメですね。

駿河敬次郎の言葉

駿河敬次郎は戦後の日本で活躍した医師で、特に小児医療分野において多大なる貢献をしてきた医師として知られています。
順天堂大学名誉教授でもあり、後進の指導にも積極的にあたってきた医師でもあります。
「どんな苦しいことでも、嫌なことがあっても必ずそれはあとから考えると役に立っているんです。だから細かいことは気にしないでにこにこ笑っているのが一番イイ。」

これは駿河先生のお言葉ですが、この言葉にも私は何度も救われました。
その時は苦しいと思っていても後になったら必ず身になっている、だからその時は普通に笑っておけばいいよ、という言葉ですが、この言葉のおかげで今の私があると思っています。

中村哲雄の言葉

中村哲雄は獣医師であり岩手県葛巻町の元町長としても有名です。
同町を日本一のクリーンエネルギーの街へと変貌させた手腕の持ち主であり、獣医学の世界でもさまざまな貢献をしてきた人物でもあります。
「情報は一番熱くなっている人のところに集まるんです。こういうことをしたいと思って熱くなっていると人に喋るし、目いっぱい行動するからその分たくさんの情報が入ってくる。つまり、情報の寮が仕事の質を決定するんです。」

これはとても深い言葉だと思いませんか?
少なくとも私はこの言葉を初めて聞いたとき大きな感銘を受けてしまいました。
情報社会と言われる現代ではなおさらこの言葉が胸に響いてきます。

確かに、私も医療に関する話を熱くしていた時期にはたくさんの情報が入ってきましたし、仕事も良い結果を残すことができました。
これは今でも私が気をつけていることでもあります。