顔を見て気持ちがほっとした話

患者からいつも顔を見るとほっとすると言われています。
病院で長いこと仕事をしていますが、よく言われる言葉で患者の気持ちを安らげるということで嬉しい限りです。
どうやら笑顔が気持ちを安らげるということで好評になっています。

自分が笑うと目が見えなくなるくらい細くなるので、少しコンプレックスを持っていましたが、最近ではそのような悩みが一気に解消されたように思えます。

以前別の患者さんから安心を求めて病院で治療を受けていると聞いたことがあります。
病院というのは最新の医療技術だけでなく、病気を治療できるように質の高い医療スキルを身につけたりすることも大切になってきます。

これによって患者さんを満足させていくことはできませんが、最大限病気と向き合って治療を行う努力は惜しんでいません。
言葉を掛けるだけでも不安を解消させて気持ちを安らげるということで常にコミュニケーションを図っています。

しかし直接ほっとすると言われたのは、嬉しい限りです。
今後も人懐っこい性格ではありませんが、患者さんに対して心を落ち着かせるコミュニケーションをとれればいいと思っています。
今回の経験は、自分の心を和らげていくことができました。

見た目が変われば心も変わる

最初の方でも話した通り、私は私の顔に対してコンプレックスがあります。
きっと誰だって一度や二度、自分の顔じゃなく別の誰かの顔ならいいのにと思うことがあるでしょう。

これも以前、患者さんに居ましたが。
その患者さんは自分の顔が嫌いだと言っていました。こんな顔に生まれたくなかったと人に言うほど精神的にもきていたのでしょう。退院の間までに色々相談に載ったことを今でも覚えています。

そんな彼女が久しぶりにやってきました。
病院ではみたことのないような明るい表情にびっくりし、話を聞くと…。
ずっとコンプレックスだった目の整形をしたことを聞きました。
確かに言われてみればぱっちりとした目になっていたので、なるほどと感心。
と、同時に見た目を少し変えるだけでこんなにも表情が変わるんだなあということを実感しました。

彼女曰く、退院するまでの間に色々と考えてこの決断をしたそうです。
目の整形といっても大掛かりなものではなく、埋没式挙筋短縮術というまぶたを切らないでできる施術を行って目をぱっちりさせてこうして明るくなったのならなにより。

美容整形に対してあまり良く思っていない人も世の中には多くいますが…。
自分を変える一歩として活用することができるので、それで買われると思うのならやる意味があるのかなと思います。個人的にも気になるところで、一度話だけでも聞きたいなぁと思うのでした。

1日検査で疲れていた時のほっとした話

業務が立て込んでいて、1日検査でスケジュールが埋まっていた時に話です。
検査を行いながら患者さんの話を聞いている中、休憩をしようとトイレに向かった時の話になりますが、トイレに向かう途中の廊下の中央部にカウンターがあります。
そのカウンターは非常に寒くなっており、受付が風邪を引くのではないかと不安になったのです。

場所が狭いだけに暖房器具を置くスペースがありませんので、受付の人にブランケットを支給しました。
これには受付の人も嬉しそうにしてくれました。
いいことをしたと思って次に訪れた患者さんはおばあさんでした。

風邪を引いていたので、検査を行って処方箋を渡したのですが、寒いからと逆にホッカイロをもらったんです。
これには、自分の心が温まってしまいました。

家族が見つめ父親の病気の行方

胸が急に痛み出したと検査に来た方がいました。
その方はご家族と一緒に訪れており、体調は非常に厳しそうにしていました。
レントゲン撮影をした結果、肺に影みたいなものが写っていたため、CT検査を行ったほうがいいと伝えました。

その結果肺腫瘍であることがわかり、入院をして治療を行うように相談をしました。
家族の強い後押しもあって入院をすることになったのですが、仕事のことを常に気にしていました。
なんとか体調も回復してきて、手術を行って収用の部分を取り除くことにしました。

手術はなんとか成功し、その後の検査の結果によって退院させるかどうか迷っていました。
するとお見舞いに来た患者のご家族の方は、再度発症しても後は何とかすると患者に伝えているのを見てしまったのです。

最善の治療をこちらも行っている以上、覚悟を決めているというのがまざまざと分かりました。
そして1週間ほどたってCT検査を行いましたが、結果は異常なしで退院することになりました。
家族の中には涙ぐんでいる人もおり、喜んでいる姿を見て最善を尽くしてよかったと思えた瞬間でした。