屋上のシーン

医療ドラマで放送される場面として、ドラマの世界ではあるけど、現実にはないような場面や状況というものは存在します。

・屋上のシーン
屋上は封鎖されていることが多く、これは転落事故や自殺を防ぐためであり、このために屋上で医者が話すようなことはありません。
またわざわざ何かある度に屋上に行って話すようなこともなく、患者と屋上で医者が話すこともなく、やはりドラマ状の見栄えを良くするための演出と言えます。

・クランケという言葉
クランケはドイツ語の患者と言う意味ですが、医者が患者をクランケと呼ぶようなことはありません。
すでにクランケという言葉は医療現場では時代遅れとなっており、患者はそのまま患者さんまたは名前で呼びます。

・美男美女ばかり
医療現場では美男美女ばかりと言うことはなく、これもやはりドラマの見栄えのためです。
また実際の医療現場は忙しく大変なので、美男美女の医者の方がいても、疲労していることも多いです。

・外科医が脳手術はしない
外科医と一言でいうと、外科手術全般を行なうようなイメージがありますが、脳手術は専門性が高いので、一般の外科医でなく脳外科医が行ないます。
また脳手術に限らず、他の部位の専門的な部分も、専門医が行ない役割が決まっています。

またその他にも、医者と看護士は事務的な事だけ話す場合が多い、白衣はラフに着るのではなくボタンをしめてきっちりと着る、大名行列みたいな回診は行なわない、患者がタイミング良く臨終して心電図が止まるというタイミングはない、などやはりドラマ状の演出という部分で、現実と異なっていることは多いようです。

医療現場で奇跡を体験

さて医療現場というと病気や怪我を負った人が来る場所ですが、中には現実や物理法則では考えられないようなことが起きるということはあるかもしれません。

たとえば、食事が出来ないような患者があるとき食事が出来るようになった、短命と診断された患者が家族に支えられ長生きし、家族の結婚式を迎えた翌日に亡くなった、家族が揃うまで心停止しなかった、がんが治り10年20年と生きた、などのことがあるようです。

人間はまだまだ未知の部分も多く、何故病気になるのか回復するのかなども不明な部分もあり、人の自然治癒力についても未知の部分はあります。
このようなことが、時には余命少ないと思われるような患者さんが、回復を見せて医療では説明のつかないことが起きるのかもしれません。

ただやはり医者の中には、医療はすべて科学に基づき説明の出来ることだ、奇跡と呼ばれることは小さな必然の積み重ねと考える方もいます。
今後更に医療が進歩し、科学も発展し、物事を説明できるようになり、気功なども科学的にわかるようになれば、奇跡も説明が出来るようになるかもしれないでしょう。