医療系マンガとしては稀に見る10年という連載期間を誇った作品がスーパードクターKです。
私もよく読みましたし、今読んでも楽しめる医療系のマンガですよね。
主人公のドクターKはとても魅力的な人物であり、まさに医師の鏡として描かれていますし、その姿に私も強い憧れを抱いたものです。
ここでは医療系のマンガとして屈指の長期連載期間を誇ったスーパードクターKについてご紹介しましょう。

コミカル要素が多くの読者を惹きつける

スーパードクターkは、天才的な頭脳と医療技術を持つドクターKがあらゆる難病や怪我を神がかり的な手術で治療していくという医療系王道マンガです。
やはり医療系の作品には「天才的な腕を持つ医師」が欠かせないということですね。

この作品がここまで人気となった理由はいくつか挙げられますが、一つには柔軟で幅広いストーリー性が受けたということが挙げられます。
医療マンガとしての側面だけだとどうしても読者は偏りがちですが、この作品では学園マンガやコミカル作品的な要素もありますから、それが多くの読者を惹きつけた理由と言えるのではないでしょうか。

また、この作品は系統的にはブラックジャックに通じる部分があります。
主人公のカズヤは裏の世界で生きる医師一族の家系という設定で、医師とは思えないような強靭で人間離れした肉体の持ち主でもあります。

医師でありながらダークヒーロー、しかも超人的な肉体の持ち主というまさに従来の医療系マンガではありえなかったような設定が人気を博した理由の一つと言えるでしょう。
また、登場人物同士のラブロマンスや人間関係を描いたエピソードもありますから、医療に特別興味のない方でも楽しめる作品に仕上がっているのも特徴的です。

脇役キャラの魅力

スーパードクターKは主人公であるカズヤだけでなく、たくさんの魅力ある登場人物が活躍するのも人気に火がついた一つの理由と言えるでしょう。
脇役キャラ同士のエピソードなどもたくさんありますし、これも従来の医療系マンガとは異なるポイントです。

ドクターKに関わる人物としては高品龍一が挙げられます。
彼は当初カズヤに敵愾心に似た気持ちを抱いていましたが、やがてその神技的なメスさばきの虜になってしまいます。

それ以降はカズヤの良き理解者となり、彼のためにさまざまな行動を起こすことにもなります。
また、後にカズヤが病に侵されたときも彼を執刀医として指名するなどカズヤも彼を心から信頼しており、親友であり師弟でもある関係性が描かれています。
その高品が院長を務める診療所で看護師として勤める斉藤淳子とはやがて結婚することになりますが、それまでのやり取りなども描かれていますからいろいろな視点で楽しめる作品と言えるでしょう。