城門から見どころをチェックする

掛川城は掛川駅から数分ほどで行くことができるので、すぐに城門を見つけることができます。
その門は堂々としており、櫓門は楼門造りとなっていますのでまさに壮観といえるでしょう。
復元はおよそ20年前の1995年なのですが、歴史を感じる重みのある城門という感じがします。

歩いて城門をくぐって行くと、ついつい見上げてしまうほど圧倒されることになるでしょう。
表玄関となる門をくぐったら、次に見えるのは番所です。

1854年に発生した大地震の影響によって倒壊をしてしまいましたが、その5年後に再建されました。
それから150年以上経過していますが、今でも当時のまま残っている建築物になっていて、貴重な遺構として見学客が絶えない人気スポットになっています。
全国各地に点在している城の中でも番所が残っているのは貴重であり、極めて稀と言われています。

広間に佇んでいる太鼓について

掛川城の御殿にある広間には大きな太鼓が佇んでいますが、江戸時代に城下に対して時間を告げていた大太鼓になっています。
今からおよそ150年前の1855に当時の藩主であった太田氏が製作した大太鼓で、明治期に入っても使われていました。

当時の大太鼓は役人によって叩かれており、十二支を目印として区切られている時間が来る度に、大太鼓を叩いていく回数を変えることによって時間の把握をすることができました。
当時の時間の数え方としては太陰暦が使われており、何度も時間に関して誤差が生まれる状態になっていました。

正確さが不十分だったため、水による時計を使うことによって正確な時間を知ることになり、大太鼓と組み合わせることによって調整したともいわれています。

現在展示されている大太鼓は触れることができるだけでなく、叩くこともできます。
豪快な音を感じ取ることができるでしょう。
そして昭和30年からは三の丸に移転され、現在は市の指定文化財となって保管されています。

全盛期の天守閣を再現

1994年に日本初の本格的な木造の天守閣として復元された掛川城天守閣は、今も多くの観光客に支持されています。
この天守閣の復元に不可欠だったのは、当時の記録を残している資料でした。

復元するにあたってしっかりとした製図が残っており、正保城絵図など3種類の絵図を見つけることができたのです。
加えて天守台に関する遺構も復元の手がかりとなりました。

さらに高知城も残存していたのが幸運でした。
というのも高知城の天守は、掛川城と同じように山内一豊が建設させたといわれていたためで、城自体が資料となったのです。

こうして復元された天守閣は日没から夜9時までライトアップされていて、幻想的な空間を作り出しています。
昼も日差しを浴びることができるため、昼も夜も訪れても楽しめるスポットとなっています。