1から2にすることはそれほど難しいことではないかもしれませんが、0から1を生み出すというのはとても大変なことです。
それゆえに、企業の創設者や経営者の言葉は非常に説得力が高いものが多いですし、私も感銘を覚えた言葉がたくさんあります。
ここでは経営者の名言をいくつかご紹介しますから、ぜひ頭の片隅にでも入れておいてください。

岩田聡の名言

岩田聡さんと聞いても多くの方はピンとこないと思います。
彼はテレビゲーム業界の最大手である任天堂の社長を務めた人物で、その経営手腕を買われて2002年に代表取締役に就任しました。

そんな岩田さんはこれまでに数多くの名言を残しています。
「自分は他の人が喜んでくれるのがうれしくて仕事をしている」

この言葉は私たち医療に携わる人間にも同じことが言えます。
少なくとも私はまったく同じ気持ちと言って良いでしょう。
私の場合は患者さんが喜ぶ顔を見たい、病気や怪我が完治して笑顔になるのを見たいという気持ちで常に治療にあたっています。
この言葉に感動と共感を覚えた医師は私だけではないでしょう。

永守重信の名言

永守重信さんは日本電産株式会社を28歳のときに立ち上げた根っからの経営者で、創業からわずか15年で株式上場することに成功しました。
彼も経営者としての名言を数多く残しており、後世の経営者に与えた影響は少なくありません。
「一流企業と三流企業の差は製品の差ではなく社員の品質の差である」

利益が上がらないのを商品のせいにするのではなく、まずは社員の質から見直してみるべきという本質をついた言葉です。
「私は一番以外はビリだという考えで生きてきた。二番でもイイという考え方はダメ。あと、異端児を評価しない会社も問題です。ちょっと変わった人間が世の中にないものを生み出している」
これも胸に響く言葉ではないでしょうか。

稲盛和夫の名言

稲盛和夫さんは京セラの設立者であり、名経営者としても知られています。
経営の危機を迎えていた日本航空を立て直した立役者としても有名ですね。
「努力はみんなしている。人に負けない努力をしていますか?」

これは彼の言葉なのですが、確かにその通りだと思います。
人は努力している、と口にしますが、人に負けない努力かどうかと聞かれると多くの方は下を向いて黙ってしまうでしょう。

私もそうです。
私も努力はしているつもりですが、誰にも負けないほど努力しているかと問われると首を横に振らざるを得ません。

また、「どんな仕事も喜んで引き受けること。どんなにやりたくない仕事でもそれがあなたを磨いてくれる」という言葉も残しています。
これもまさにその通りという思いですし、嫌なことから逃げてばかりでは成長しないということですよね。